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2022.03.18

第3回卒業証書授与式

天候に恵まれた3月17日、無事に第3回卒業証書授与式を行うことができました。
 
ここで、当日の学校長式辞をご紹介します。
 
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本日、春のこのよき日に、卒業証書を受け取られたみなさん、
おめでとうございます。
そして、皆さんをこれまで励まし、支えてくださったご家族や
地域の皆さまにも、お祝いと感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
また、ご来賓の皆さまには、大変お忙しい中、
ご臨席を賜り、心より御礼申し上げます。
 
さて、皆さん、皆さんは日本の沼津市で、
Grandeur Global Academyで勉強している間、
どんなことを考えていましたか。
卒業を迎えた今は、どんなことを考えていますか。
 
今日は、私が皆さんと過ごした毎日、
皆さんを見守りながら 考えていたことを二つお話しします。
この二つのことは、本当は一つの大切なことなのかもしれません。
 
まず、ひとつ目
日本語学校は、素晴らしいところです。
世界のさまざまな国から、若い人たちが集まって、
教室の中で学び合い、心を通わせて友達になります。
住んでいる地域の日本人と交流して、
お互いの国のことを、だんだん理解し合うことができます。
 
私は初めて日本語教師になった時から、ずっと思っています。
こうやって、違う国、異なる文化を持った人々が友達になったら、
きっと世界は平和になっていくだろうと…
大切な友達がいる国と戦うことは無くなるだろうと…
残念なことに、今も争いは起こっています。
けれども、わたしは あきらめてはいません。
わたしたちにできる国際交流のあゆみは、
ゆっくりで、小さいことかもしれませんが、
皆さんが、これからも違う国の友達をたくさん作っていくことは、
きっと平和への道につながっています。
日本語学校は、そんな希望への道の始まりなのだと信じています。
 
ふたつ目はコロナウイルス感染の世の中で思ったことです。
それは、今という時は二度とこない、
だから、今、目の前にいる人を大切にしたいということです。
 
コロナの世の中になってから、
毎日いっしょに過ごしている人たち、いつも連絡できていた人たちと、
もしかすると、急に会えなくなるかもしれないと、
強く思うようになりました。
皆さんも、そんなふうに思ったことがあったかもしれませんね。
 
だから、今、目の前にいる人と、笑顔で過ごしていたい、
いっしょにいる時間を、楽しくしたい
「じゃあ、またね」といったきり会えなくなっても後悔しないように、
自分が悪かったことは素直に「ごめんなさい」と謝ろう、
親切にしてもらったら「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えよう、
そんなことを考えながら生きています。
 
今日、皆さんは、卒業していきます。
友達や先生方とは、また会えるかもしれないし、
もう、会えないかもしれません。
けんかした友達とははやく仲直りしましょう。
だれかに伝えたい気持ちがあれば、すぐに伝えておきましょう。
 
これから、それぞれの新しい道へ旅立っていく皆さん。
どこにいても、その時間のひとこま、ひとこまが、
たくさんの笑顔と愛で満たされていますように
 
皆さんのこれからの幸せとご活躍を心よりお祈りし、式辞といたします。
 
Grandeur Global Academy 沼津校 
校長 西村久美子

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